17年前、奈良高専の学生だった息子さんを交通事故で失った児島早苗さんは、加害者の一方的な言い分が採用されるなか、同級生の「本当に彼が悪いのか」という声に励まされ、力をあわせて、事故の真実を突き止めました。

それがきっかけとなって、児島さんを中心に、さまざまな活動が展開されていきますが、そのひとつが『生命(いのち)のメッセージ展』。

犯罪や事故などにより、理不尽に生命を奪われた子どもや若者が主役のアート展です。

等身大のパネルの胸元には、故人の写真や、事故などの状況、家族の言葉などが貼られ、足もとには故人がはいていた靴が置いてあります。

全部で30体。

パネルの前に立つと、何かがびしびし伝わってくるというか、生命の大切さ、いとおしさが言葉ではなく、体全体を包み込んでしまうというか・・・。

特に、靴から受けるインパクトはすごいです。

郡山では何度か開催いただきましたが、今回、県内で初めて、市内5中学の巡回展が実現しました。

今日は、郡山西中へ。ちょうど1年生の見学時間でしたが、生徒たちは一言もしゃべらず、パネルに見入っていました。

会場では、生命に見立てた15㎝の赤色の毛糸を1人1本ずつつないでいくコーナーも。始まってから16年。おそらく数万人の生命をつないだ毛糸のかたまりは、ずっしりと重かったです。

「命」ではなく「生命」。「生きる」「生きた」という思いがこめられているそうです。